「えっ!?描いてるんじゃないの?」
そう言ってしばらく見入ってしまう方がたくさんいます。
作品のタイトル「プリマベーラ」は「春」と言う意味。
花や鳥、蝶やフクロウが美しく表現されています。
ひょうたんをよく乾燥させた後、ほとんど下絵なしに手彫りします。
彫りあがったら、灰と油を混ぜたものを全体に塗り、しばらく置いて水洗いします。
すると、彫ったところだけ色が残り、柄がくっきりと浮き上がります。
ひょうたん細工(マテブリラード)は、ペルーの代表的な伝統工芸品のひとつです。
このような細かい彫りの作品は「マテフィーノ」と呼ばれています。
繊細で芸術的。アートと呼ぶにふさわしい逸品。
ず~と見ていても、何度見ても、見飽きません。
眺めていると、ゆったりと豊かな時間が過ごせます。
制作するのに2~3日かかります。
同じものはふたつとない希少品です。
ペルー製 手彫りひょうたん細工小物入れ 【プリマベーラ(マロン)】 幅:約8~9cm×高さ:約8~10cm(取っ手含む) 素材:ひょうたん ペルー製 アレハンドロさん作 「プリマベーラ」は「春」という意味。 花や鳥などが美しく表現されています。 |
入れ物になっています。 あなたの宝物を入れてくださいね。 |
手のひらサイズ |
ていねいな手彫りの細工は、ず~と見ていても、
何度見ても、見飽きることがありません。
眺めていると、ゆったりと、豊かな気持ちになってきます。
【お手入れ方法】
乾いた布等で拭いてください。
湿気の多い場所での保管は避けてください。
基本的に、ひょうたんは軽くて丈夫。
大切に扱えば、何年でも(何十年でも!)持ちますよ。
アレハンドロさんとアドリアーナさん |
【作者について】 この素晴らしい作品を作るのは、アレハンドロさんと そのご家族。 花や鳥、農耕や牧畜、祭りの情景などを細かく彫り 込む伝統的な作品を得意とする、とても腕の良い、 誠実な職人です。 「時間がかかっても良いものを作りたい。」 アレハンドロさんはそう語ります。 彼とその家族の作るひょうたん細工は緻密で繊細な 美しさに満ちています。 奥様のアドリアーナさん、そして5人の子供たちも、 そろって腕の良いひょうたん細工師です。 |
ひょうたんを彫っているところ。 道具も手作りです。 |
右上から、ひょうたん細工が 完成するまでのプロセス。 中央はひょうたんを彫る道具。 |
こちらは、ふた部分を 切り離すための道具。 |
【ペルーのひょうたんについて】
ペルーでは、紀元前2千年以上前から現在まで、酒器や食器としてひょうたんが利用されています。
ひょうたんの主産地は北または南の海岸沿いの地域ですが、現在ひょうたん細工で有名なのは、
中部アンデス フニン県のワンカーヨ近郊です。
標高3400m、ひょうたんの栽培は不可能なこの地でひょうたん細工が始まったのは19世紀後半のこと。
交易で運ばれたひょうたん細工を真似て作ったところ、その出来の良さが評判となり、以来、村ぐるみで
ひょうたん細工が作られるようになりました。
ひょうたん細工の技術は、親から子へと代々受け継がれ、 今ではワンカーヨのひょうたん細工は、
ペルーを代表する民芸品のひとつになっています。
自宅前でひょうたんを彫るアレハンドロさん。
この美しい田園風景の中、日の当たる場所を追いかけながら
ひょうたんを彫るのがアレハンドロさんの日課です。